2012年5月4日金曜日

42年ぶりのゼロです

震災後、唯一再稼働した北海道泊原発3号機は、明日午後5時から制御棒が注入されます。これで国内50基すべての原発が停止することになります。国内の稼働原発がゼロとなるのは42年ぶりのことだそうです。

 原発再稼働に向けて、国と地元住民との間で大きくもめています。電力会社側は夏の電力不足を理由に、再稼働を推し進めようとしていますが、地元住民や地方自治体の首長は、再稼働による安全性の確保が保てない限り、再稼働はあり得ないと、話し合いは平行線になっています。

 電力会社側は、原子力を稼働させない限り、財務体質は悪くなり、債務超過になることを恐れて、何が何でも原発は動かしたいという思惑だと、テレビのワイドショーでも報じられています。それゆえなのか、再稼働の動機づけが無理やりで、動かすことありきのシナリオに終始しています。

 個人的には、日本は地熱発電を中心にエネルギー供給を考えることが必要だと考えています。地熱発電は今まで原子力推進派に頭を抑えられていました。日本は火山国ですから、自然エネルギーは豊富です。地熱発電普及には、国立国定公園法や温泉組合地の問題もあります。

 ただ、世界の日本への目は、原子力再稼働に向いています。エネルギーの安定供給は、企業活動に直結しますので、電力不足の国に海外企業が入ってくることはなく、企業活動の衰退にもつながり、格付け会社による格下げも懸念されます。格付け会社の日本格下げ要因が消費増税法案否決と原子力全面ストップのようです。

 夏を原子力稼働ゼロで乗り切れば、原子力再稼働の道は大きく遠のきます。稼働しているから乗り切れたというシナリオでないと困るのでしょう。いずれにしても、福井県大飯原発再稼働は既定路線のようです。枝野経産大臣の「一時的に」ゼロにはなるということでしょう。

 電力問題は国の根幹にかかわる問題で、企業活動にも多大な影響があり、それは国際問題でもあるのです。日本の原子力技術の輸出はビッグプロジェクトで、それは優良な輸出材料でもあります。安全をとるのか、格下げ防止をとるのか、思案のしどころなのでしょうかね。

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